皆さんこんにちは,司法書士の加納です。
急に寒くなったと思ったら,ここ数日は一転して半袖が活躍する気温だったりと,本当に変な気候です。特に今年は尚更ですよね。先日,近所の公証役場で公正証書遺言の認証を証人として立ち合いましたが,当ホームページなどでも度々登場する遺言には3つのパターンがあります。
①自筆証書遺言,②公正証書遺言及び③秘密証書遺言です。
よく登場する①自筆証書遺言と②公正証書遺言についてはではなく,今回はあまり日の目を見ない③秘密証書遺言について考えて行きましょう。簡単に言うと,秘密証書遺言は自筆証書遺言と公正証書遺言の中間に位置する遺言なのです。
さて,突然ですが定食屋のランチメニューで
Aコース580円 Bコース680円 Cコース780円の3つがある場合
内容にもよるのでしょうが皆さんはどれを選びますか。
これは心理的にも統計的にもBコースが一番売れるみたいです。どんな商品でも中間に位置するものが選ばれるんですね。ただ私は一番安い580円を迷わず選びますけど≧(´▽`)≦
でも,こと遺言に至っては中間に位置する秘密証書遺言が一番利用されていない状況です。友人の弁護士・司法書士に聞いても秘密証書遺言を手掛けたという話は聞いたことがありません。理由は色々ありますが,一番の原因は内容が中途半端だからでしょうか。
手続き的にはほぼ公正証書遺言と変わらないものの,遺言の中身は公証人や証人には教えたくないし知られたくない,でも遺言があることだけは知っておいてもらいたい…あまり想定できない場面だし実用的じゃないですよね。皆さんはどう思われますか?
当事務所へ遺言でご相談頂く方々には,やはり一番安全で確実な公正証書遺言をお勧めしています。また,遺言以外にも相続全般に関するお悩み,成年後見や生前贈与などのご相談を随時承っております。是非お気軽にご相談ください(^^♪